下積み時代

私が以前勤めていた会社では、

正社員が時間外に指示を出すと、

派遣さんが、それを搬送するという

"とある行程"があった。

ただし、正社員にも例外があって、

入社1、2年目はそれでも、

搬送をしなければならなかった。

…。

入社1、2年目なんて、

それじゃなくても雑用が多くて、

本当、上の人間が時間外に

搬送の指示を出すと、

"あっー?えっー?!これって、

今の時間じゃなくても

いいんじゃない???"

とか、

"この雑用が多いこのタイミングで

それを出しますか?!!"

とか思ってた。

特に、日中はそれは

まとめて卸さんがしてくれるので。

…。

おまけに、その搬送の雑用が

夜中とかになると

その卸の人まで仮眠を取る時間帯

だったりすると、

起きて対応してくれるまで、

10分から15分かかって、

おまけに、無愛想な顔で

"はい"とか手渡されることもあった。

そんな時は、

"私がその指示を出したので無いのに

…。"

とすごく思ってた。

こんな雑用をすごく、やっぱり

やって良かったと思えたのは、

逆に自分が正社員の3年目以降であり、

段々と仕事に慣れてくると、

見えてくるものがあった。

…。

新しい3年目が

まだ、指示出しという、

新しい行程を学んでいく過程で、

自分が恐らく感じたであろう

昔の気持ちを忘れつつ、

時間外に指示を出しているのを

見たり、

立場が変わると、

分からないんだなぁとか

思って見ていたりした。

…。

そんな深い教訓を持って、

そんな指導の意味を含めて、

その会社がその行程を作っているのか

どうかは定かでは無いが、

やはり、やっている人間にしか、

分からないことってあるので、

私はその2年間があって

良かったのではないかと思う。

…。

私の下積み時代。

…、笑。