嫁をいびるおばあちゃんの話し

嫁をいびるおばあちゃんの話し。

…。

そのおばあちゃんは、

ご主人様と早くに死別し、

女手一つで息子さんを育ててきた。

…。

だから、息子のお嫁さんに厳しい、厳しい。

はたから見ても、いびってるとしか

見えない。

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しかし、そこはよく出来たお嫁さんだった。

…。

お義母さんを上手く牽制しつつ、

お義母さんの言う通りに

してあげる。

…。

そのいびり倒していたおばあちゃん、

ある程度の年になるとボケてしまった。

ボケてもいびる、女王様って感じ。

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でも、そこはよく出来たお嫁さん。

ボケたおばあちゃんのシモの世話までする。

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本当に本当に最後、

おばあちゃんはボケた。

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息子の名前と顔すら分からなくなり、

一致しなくなった。

ただ、お嫁さんの名前は覚えてた。

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ボケて最後、死ぬ間際に"お水とって"

と頼んだのは

お嫁さん。。。

最後、おばあちゃんが

頼り頼りにしたのは、お嫁さんだった。

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嫁をいびるおばあちゃんの話し。

そして、

本当に本当に良く出来たお嫁さんの話し。

…。

…、笑。